気象学の本をノロノロと読んでいる。近所の本屋で立ち読みしながら適当に選んだ本が、
実は斯界でバイブルと称されているらしいことを知り悦に入る。

まあ、しかし、こういう話をすると「そんなのは○○が専門の人間がすることじゃないだろう」とか「それは○○学者の仕事だな」などと言う人がいるのは、ホントに辟易する。

たとえば、職場の飲み会などがあるとする。かつては割と研究の話(とまでは行かなくてもアカデミックな話)がよく出たものだ。しかしながら最近、そういう場で出る話題といえばまずは部活動だ。やれ○○部の誰誰はうまい、だの、○○部はあんだけ練習してるだの。"研究"が共通の話題として機能しなくなっているのだ。教員の知的なレベルは確実に後退の一途を辿っている。新ボスの「この職場は研究が弱い」と言う発言を、まともに受け止めた人はどれだけいるのだろうか。

名前を変えて再スタート。先月末から断続的に忙しくて、体の調子も変だ。その忙しさの原因が本来の業務とは無関係なものであるのが悲しい。あんなことにあれだけエネルギーを費していて高等教育機関もなにもあったもんじゃない。

大学のころを振り返れば、工学部と運動部のハードなスケジュールの両立が誰にでもできるようなものではないことは明らかだ。誰にでも見掛け上の両立を求めてしまえば、結果「大会があるのでレポートの締切延期して下さい」だの「練習があるんで実験の続きは来週にして下さい」だのと言う学生が増えるのはあたりまえ。なのにそれに対して「勉強と部活とどっちが大切なんだ?」などと尋ねてはいけないらしい(体育の先生談)。とすればこちらとしては「両方やって」と答えるしかないわけで。